70周年記念式典

10月28日(土)、本校の70周年記念式典が執り行われました。

式典では、生徒会執行部による70年の歴史を振り返るスライドの発表があり、生徒たちは70年間の歴史を改めて実感したようでした。

記念式典の後には、魚津西部中学校の卒業生であり、現在俳優として活動しておられる佐伯新さんによる講演会「『俳優』というお仕事」がありました。「クライマーズ・ハイ」や「寄生獣」などの作品に出演し、福山雅治さんや橋本環奈さんなどの著名な俳優のみなさんと何度も共演したことがあるという佐伯さんの楽しい講演に、生徒たちはすっかり引き込まれ、お話の後も質問がなかなかやみませんでした。東日本大震災についてのお話の中で、俳優というお仕事について「つらいことや悲しいことがあったとき、そのような苦しい感情から少しでも離してあげる、そういった手助けをする仕事なのではないか」と語られていたのが印象的でした。

普段テレビでよく目にしていながらも、なかなか実際にお話を聞く機会のない俳優という仕事をされている方の講演会は、生徒にとってたいへん貴重な経験になったと思います。

 

 

 

 

 

 

 記念式典での校長先生による式辞

 立山連峰が冠雪し、木々が鮮やかに色づく錦秋の今日のよき日、魚津市長 村椿 晃 様をはじめ、多くのご来賓の方々をお迎えし、ここに創立70周年記念式典を盛大に挙行できますことはこの上ない喜びであります。高い席からではございますが、ご臨席いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。

さて、昭和22年に教育基本法が制定され、同年4月の学校教育法の施行により、戦後の混乱期の中で新制中学校が発足して、70年を迎えることとなりました。本校の前身である、「魚津町立魚津中学校」「組合立加積中学校」「組合立角川中学校」も同年に設置されました。昭和27年に1町11か村が合併して魚津市となり、本校は、現在の校名「魚津市立西部中学校」となりました。

この70年間の卒業生は、27,615名。平均すると1学年に400名近くの生徒が在籍していたことになります。昭和36~37年ごろは、全校で2,500人近くの生徒が在籍する県内有数のマンモス校であり、1つの学年に現在の全校生徒(544名)よりはるかに多い生徒が在籍していました。活発な生徒会活動や部活動の強豪として県下にその名をとどろかせ、長らく「呉東の雄」と呼ばれていたと聞いています。これまでの長い歴史の中で、多くの卒業生の皆様が社会の第一線で活躍され、また、現在も地域を担っておられます。

現在の校舎は、平成23年11月に竣工されました。校舎中央に3階までの吹き抜けの「光と風の塔」が設置されている明るく、モダンな校舎です。冷暖房も完備され、快適な学習環境の中で、思い切り諸活動に取り組むことができます。

また、一昨年より、同窓会とPTAのみなさんが中心となり、「西部中学校創立70周年記念事業実行委員会」を立ち上げ、校区の皆様方を対象に寄付金を募っていただき、教育環境の整備充実を図るために、多大なるご尽力をいただきました。また、地域の方より、絵画や楽器もご寄贈いただきました。

生徒のみなさんには、このように校舎にも、地域の方々の温かなお気持ちにも恵まれた素晴らしい環境で学べることに、誇りと感謝の気持ちをもち、1日1日の学校生活を充実したものにしてほしいと思います。

この式典を機に、全校生徒、544名全員がさらに一致協力して、本校の目指す生徒像である「気付き、考え、追究する生徒」、「思いやりの心をもち、行動する生徒」、そして「心身共に健康で、目標達成に向けて努力する生徒」の実現に向けて一層努力してください。

最後に、ご臨席くださいました皆様に改めてお礼申し上げますとともに、今後とも、この西部中学校に、一層のお力添えをいただきますようお願い申し上げまして、式辞といたします。